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人を感動させるとは

CGを考える(ひとり言です)
月間CAD&CG2000年7月号
乃木坂倶楽部 from readers 掲示板より
●思わず笑みが・・・
最近、「おい、手書きの方が早いんじゃねえのか?」と思いつつ「データとして残しておけば、後で使いまわしがきくからなあ」と思い直し、倍の時間をかけてCADで書く。目が疲れるのでプリントアウトして修正する。手書きならこんなものかと思うのが、CADで書くと気に入らず、何度も書き直す。この繰り返し。
でも出来上がりを見ると、フッフッフ、ニヤッとしてしまう。      (きゃどきゃどお)

↑みなさんもこんな思いをしたことありませんか?
 コンピューターの良いところはと聞かれて多くの方は、データの蓄積とか使いまわしなどということを言われる方が多いですが建築に関してはほとんど皆無に近いように思います。(昔感動したクリップボードのカットアンドペーストなんか当たり前でいまさらありがたみもなくなっている)

ほとんどの住宅は一品物の注文住宅であり一度使ったデータを後で使うことはほとんどないように思えます。


ではなぜコンピューターを使うのか?それは、今までやってきたものは作品なのです。


西洋の古典主義といわれる時代の図面はまさに絵画に近いものがあります。現代の図面は確認を取る為だけのものであって人を感動させるようなものではありません。


ならば図面ではなくCGで表現をして人を感動させるようなものが作れれば(手書きでもOK但し自分にはそんな才能はない)その絵画的な要素を補うことができる道具として使いこなす。 自分が今までに作ってきたものは形として残るのですから。

コンピューターグラフィックスでのプランニング

いつもやっているのとは違うことを言っているようですが、最近このサイトをやっていて思うのは、


どんなに綺麗で素敵な3Dパースであろうと、全て最初にあるのはプランニングなのだということを忘れてはいけないという事です。 誰のための住宅なのか自分の自己満足の為だけにやってはいないか。

見せ掛けだけの絵(CG)が良くても使い勝手の悪い間取りではどうしようもないのである。という当たり前のことを忘れてはいないでしょうか。


作り手がユーザー様の希望を聞きその生活スタイルに合ったプランニングをして、その中に自分が今まで経験してきたことを取り入れ、より良い住宅に仕上げていく、それを具体的にユーザー様に分かりやすくアピールするのがコンピューターグラフィックスでのプランニングとプレゼンテーションであると思います。

すべてのものには意味がある

インテリアのコーディネートでは同系色の色で統一するのが一般的だと普通考えますよね、でもテスリ一本つけるのでも自分の考えでつけるのではなく実際に使う人のことを思うと、たとえば目の不自由な人が使うことを考えれば、お風呂場の中では白い壁の中に白いテスリでは見えずらいんです。


この場合白い壁に赤いテスリでもOKだと思うんですが。それがバリアフリーでありユニバーサルデザインであると思います。


コンセントを例にとってみると、この部屋はこの広さだから何箇所にしようとか高さは普通は床から**センチだからで決めてはいないでしょうか、でもこのコンセントが掃除機を使う為のものならば低い位置にあるのでは腰をまげて使う事になるので非常に使いづらいものになってしまいます。すべてのものには意味があると考えてみてください。

最近流行語のように「住宅品質確保促進法 住宅性能表示制度 少子・高齢社会 バリアフリー 地球温暖化 森林破壊 環境共生住宅 シックハウス症候群 高断熱・高気密 計画換気 健康住宅ガイドライン ライフサイクルコスト 省エネルギー 次世代省エネ基準 CS リサイクル 建設廃棄物処理 ISO 9000 ISO 14000 グローバルスタンダード 建設CALS /EC マルチメディア住宅 IT革命 情報インフラ インターネット活用 VOC 住宅税制 住宅金融公庫 良質ストック リフォーム 次世代住宅産業」などといったように他が取り組んでいるからうちもやってみるかでもよいのでしょうか?


やはり積極的に自社のカラーを打ち出し、他社と差別化するかが成功のポイントとなるのではないでしょうか(隙間を狙って弱点を突くですヨ) 以上えらそうなことを言ってしまいました。  ひとり言でした。


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