ほとんどの会社には、パソコンの1、2台はすでに導入されていると思います。最低でもパソコン1台あればネット上で商売をはじめることは可能であるのに、使いこなせていないのです。
専任のシステム管理者を雇い入れる余裕がなく、経営者自らが音頭を取らないとIT化は進まない場合も少なくない。にもかかわらず、経営者がパソコンに不慣れであるというケースも多く見受けられる。
一般に年配者ほどパソコンアレルギーがある傾向が強い。それが自社の発展の妨げになっているのだとすれば、もはや「パソコンはわからない」ではすまされないのではないでしょうか。
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さらに、投資目的が不明瞭な企業は明確な企業と比べて、投資に対する売上の伸びが低くなっている。目的がはっきりしないまま投資しても、期待した効果は得られないということです。
かりにパソコンを自由自在に操れないままでも、IT化を自社にどう取り込むかは、経営判断です。
パソコンに精通した人材を雇ったとしても、彼らに経営のことはわからない。ITを使って何をやるか─。それを決めるためにも、やはり経営者自身がパソコンに触ってみるしかないのです。
つぎに資金の問題ですが、これはITを使って何をやるかによってもちがってきます。
e ビジネスに取り組もうとするなら、それがB to C(対消費者取引)なのか、B to B(業者間取引)なのか、自社がめざすべき方向性を明確にする必要がありますが、いずれにしてもパソコン1台、ネットに接続する料金さえ払えばはじめられることですので。
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